プログラミングの学習を始めると、よく「パス(path)」という言葉を見たり聞いたりすると思います。
何となくわかっているかもしれませんが、とても大事なことですので曖昧なままにしないで、しっかり覚えておきましょう。
- このサイトではプログラミング初心者が、人気のプログラミング言語「Python」をWindows環境で独学する方法について解説しています。
ファイルとかディレクトリ(フォルダ)について
パスについて知る前に、ファイルやディレクトリ(フォルダ)について確認しておきましょう。ディレクトリとフォルダは同じものと思って結構です。
プログラミングを始めようという人はさすがにファイルの意味は分かりますよね。ひとかたまりのデータ(データの基本単位)のことで、EXCELでもWORDでもPDFでも画像でも音声でも、ひとつのデータとしてのかたまりがファイルです。
プログラミングによって作成したモノ(つまりプログラム)もひとつのファイルで、「実行ファイル」とか「exeファイル(エグゼファイル)」などと言われます。
ファイルが格納されているのがディレクトリ(フォルダ)です。
パソコンのデータは基本的に階層構造になっており、ドライブ(記憶装置)の中にいくつものディレクトリ(フォルダ)があり、その中にまたディレクトリがあり、その中にまたディレクトリがあったりファイルがあったり、という構造になっています。
≪ディレクトリ(フォルダ)と書くのは面倒なので、今後はディレクトリとだけ書きます。厳密には違うらしいですが。プログラミングをする人はディレクトリと言うことが多いようで、なんとなくその方がイケてる感じがするので、ディレクトリと書くことにします。≫
パス(path)とはなにか?
ファイルやディレクトリのある住所と考えていいと思います。「path」は道とか経路という意味で、ファイルやディレクトリが保存されている場所を文字列で表します。
ディレクトリは階層になっていて、「\」記号で区切ります。
- 「\(バックスラッシュ)」で区切ると説明されていることがありますが、通常はバックスラッシュを入力しようとすると「\」が表示されます。フォントによってはバックスラッシュを入力できる場合もありますが、「\」で区切ると覚えていればOKです。
プログラミング学習をしていると、この「パス(path)」の表し方が分らないと先に進めなくなることがありますので、しっかり理解しておきましょう。
表し方
パソコンのCドライブの、Usersディレクトリの、○○ディレクトリの、☓☓ディレクトリのaaaエクセルファイルは「C:\Users\○○\☓☓\aaaと表します。
Windowsのエクスプローラーでは上図のように日本語で表示されますが、赤丸部分をクリックするとパスが表示されます。
この表し方がわかっていれば、ネットワーク上で共有するファイルの場所をメールで知らせることなどもできるようになります。
プログラミングで必要なワケ
プログラミングでは、ファイルがある場所を指定することが結構あります。例えばエクセルファイルを操作するプログラムを作成する場合は、その操作するファイルがどこにあるかを指定してあげる必要があります。
指定しない場合はカレントディレクトリ(今作業を行っているディレクトリ)を探しますので、対象となるファイルがそこに無ければエラーになります。
- カレントディレクトリについては「コマンドプロンプトの使い方」で説明しています。
またはファイルを作成して保存するプログラムでも、カレントディレクトリ以外の場所に保存したい場合はそこのパスを指定しなければなりません。
慣れてしまえばそれほど難しいものではありません。パスというのはファイルやディレクトリがある場所を表すことで、その表し方は階層ごとに「\」マークで区切るのだと覚えてください。
このサイトではプログラミング超初心者が、人気のプログラミング言語「Python」を学習するための方法について解説していますが、ただコードを書くことだけを覚えても初心者のプログラミング学習は上達しにくいと考えています。
オンライン学習や入門書ではあまり深く解説していないパソコンの色々な知識がコードの書き方以上に大切だと思っていますので、ぜひプログラミング学習に合わせてこれらの知識も習得してください。